201系試作車乗務員扉

国鉄初の省エネ車として1979年に登場した量産先行試作編成の乗務員扉です。
試作車は1979年に東急車輛、日本車両でそれぞれ製造されました。この扉はクモハ200-902号のものですので日本車両で製造されたものです。1983年に量産化改造が行われましたが、この乗務員扉の窓部分の手掛け部分は量産車の形にはされませんでした。1986年に総武線に転属した後、1990年ごろの総武線ATS-P化に伴いクモハは床下のスペースの都合上ATS-Pが取り付けることができず、試作車は2編成に分けられ、量産車の中間に封じ込まれました。2001年に車体をスカイブルーにして京葉線に転属後、活躍しました。
2005年に廃車となり、大宮に回送されました。海が近い京葉線で活躍したためか、塩害の影響で保存されずに全車、解体となりました。←その際の様子がこちらのページでご覧になれます。一番下の写真に写っている乗務員扉がクモハ200-902からはずされたばかりのこの扉です。

使用車両:
京葉車両センター 201系試作車 クモハ200-902 Aエンド側

試作車が歩んだオレンジバーミリオン(中央線)、カナリア(総武線)、スカイブルー(京葉線)の塗装がはっきり残っています。また、ガラスの手掛けも試作車特有のものとなっています。扉の内側カバーをはずしたところ、MC200-902の記載がありました。

かつては注目された201系試作車、保存されず全て解体されましたがこのように1つの部品として現在はきれいに整備をし201系試作車だけのクモハに取り付けられていたものとしての誇りを維持しつつ、私の部屋の運転台乗務員扉として第二の人生を送っています。

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現在は運転台に組み込み、使用中